「自分を捨てる仕事術」ジブリを支えた鈴木敏夫から学ぶ3つの仕事術
こんにちは!
なってぃです♪
あなたは「自分を捨てるという経験」を、したことがあるでしょうか?
書店で見かけた、シンプルでインパクトのある表紙に目を惹かれました。
思わず手に取り、すぐさま買って読破した感想を、ブログに書きたいと思います。
「自分を捨てる仕事術」
~鈴木敏夫が教えた「真似」と「整理整頓」のメソッド~
by 石井朋彦(アニメプロデューサー)
ご存知の方も多いと思いますが、著者の石井朋彦さんを簡単に紹介します。
1977年生まれ。
アニメーション映画プロデューサー。
プロデューサー補を担当。
『スカイ・クロア The Sky Crawlers』『ふうせんいぬティニー』等、
プロデュース作品多数。
現在は、株式会社スティーブンスティーブン/クラフター取締役プロデューサー。
アニメ界のイチロー(似) と呼ばれ、タクシーの運転手さんに本人と間違えられること多数。
アメリカのレストランで少年にサインを求められ、「I'm not Ichiro.」と答えたら少年が泣き出してしまったことがトラウマ。
※本書より抜粋
ここからは特に気付きの多かったポイントを3つ挙げて紹介します。
1、他人の意見だけを、書く、まとめる、読み返す
「自我を手放すと、俯瞰の視点を手に入れられる。」
石井朋彦さんの最初の仕事は、議事録を取ることでした。
ノートには、
日時
場所
参加者の名前と所属・肩書き
席の並び順
発言
参加者の風貌や話し方(身振り、手振りも)
が記録されています。
鈴木敏夫さんはこう断言しました。
「人を、肩書きで判断しろ」
普通は、「人を、肩書きで判断してはいけない」じゃないかと思います。
鈴木敏夫さんはこう続けます。
「大事なのは、相手が『どういう立場にいて、何ができる人なのか』ということなんだ。だから肩書きを見る。そして、その人と、これからどんな仕事ができるのかを客観的に判断する。」
思い描いたことを実現するには、実行する力が必要だと感じます。
実行する力の一つに決定権を持っていることも含まれるのではないでしょうか。
決定権を持つということは肩書きがあるということで、非常に理にかなった判断だと思いました。
2、型から入る
「思考は真似できない。行動の真似から始めてみる。」
石井朋彦さんは、だれかを真似したいと考えたとき、「型」から入ることをおススメしています。
人間の心や思考のクセはそう簡単に変わりません。
ここで言う「型」とは「行動」「服装」「持ち物」「話し方」のことだそうです。
石井朋彦さんが自分よりエネルギーが高く場を盛り上げられる人を見つけたら、行動をそっくりそのままコピーしたのです。
すると、これがけっこうしんどい。
やってみて初めて「自分と合わないのかな?」「あの人も多少無理をしてやっているのかな?」ということに気づけたそうです。
自分のままで相手に対するよりも、自分を捨てていったん相手になりきってみて、はじめて理解できることの方が真実だったとのことです。
スポーツでも観客として選手の振る舞いを見ているのと、選手として振舞ってみるのとでは体感が大きく違うのではないかと感じました!
3、他人の得意技を見極める
「素質を見抜き、能力を言語化する。」
石井朋彦さんは、鈴木敏夫さんとの6年間の付き合いの中で、6,000回の打ち合わせに同席しています。
鈴木敏夫さんは「人を見る目」があるそうです。
そんな鈴木敏夫の横で一生懸命真似ようと努力したことで、石井朋彦さんも初対面で相手がどういう人かわかるようになったと。
その方法はシンプルで。
相手に会うときに、極力先入観を捨てて、ただ相手の話した内容、用件、そして表情の変化など観察するだけだということです。
「この人は、なんの目的でここにいるのか」
「この人は、なんの目的でこの話をしているのか」
そうすると、相手の狙いが浮かび上がってくるそうです。
相手の狙いが分かり、それに見合った対応をすることが出来るようになると、コミュニケーションがよりよくなりそうな気がしますね。
いかがでしたでしょうか。
鈴木敏夫さんと石井朋彦さんが大事にされている「自分を捨てる」ことを意識して相手の話を聞くと、その人の長所や得意技が見えてくるというものです。
私の感覚では、以前は、「自分を捨てる」というと、自分を失うような感覚を持った時もありました。
そんな自我を捨てることで様々な本質が見えてくる。
今回紹介した内容以外にも、タスク管理やメールの文章等の具体的な仕事術がたくさん盛り込まれています。
あなたも一読してみると良いかもしれません。
「チームで仕事をすること」を大事にしている私にとっても、すごく学びになる1冊でした。
実践していきます!
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